2017年05月10日

四号特例

結構晴天に恵まれたゴールデンウィークはいかがでお過ごしだったでしょうか?

私は、打合せと勉強でした。

何の勉強かというと、古民家の改修などで検討できる限界耐力計算法を勉強しておりました。

これは結構難しい。

さて、本日、日経ホームビルダーのウェブ版を読んでいたら「四号特例」の議論が載っていました。

 一般の方は知らないと思いますが、四号特例は小規模な住宅等は確認申請時に構造計算書などを提出しなくても良いという特例です。

 一般の方は、プロが建てるのだから自社で構造計算はやっているよね。と信じたいのですが、実態は、特に木造の多くは業者の下請けのプレカット工場(材木屋さんで機械で柱、梁を加工する工場)が計算しているという事です。

 しかもプレカット工場が計算した物件100件を許容応力度計算で計算したら全てNGだったという学会論文もあるそうで、ショックでした。

 設計事務所だったら計算しているんでは。と思われますが、こちらも木造の住宅だと多くはプレカット工場まかせです。

 四号特例では構造計算しなくても良いとはなっていません。

 国交省が編集協力している構造関係技術基準解説書の15年版の令36条の3の解説の一部では「設計者は仕様規定や構造計算に関する規定に従ったうえで、さらに設計者判断などを加えて、安全な構造となるよう設計しなければならない。〜構造計算書の提出を要しない小規模なものについても、また構造計算による安全確認を行う場合においても、その主旨を反映しなければならない」とあります。

 一般の方には何を信じてよいか判らないと思いますが、ひとつの目安は「許容応力度計算で計算しているか」あるいは「長期優良住宅や住宅性能表示で耐震等級2以上となっているか」などと聞いてみたりして、過去の物件の計算書をみせてもらったらどうでしょうか?

 でもみせられても判らないですよね。そんな場合は第3者のそれらを熟知した建築士に相談することが良いと思います。
 
posted by 川島勝久 at 11:09| Comment(0) | TrackBack(0) | 家づくり豆知識 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年05月02日

色の検討

ゴールデンウィークの狭間の本日。施主様と打合せしてきました。

連休明けの上棟に向かって、屋根や外壁の色、サッシの色、玄関ドアの色などの最終決定です。

 設計の段階でも外観のイメージをご説明していて、パースなどでも雰囲気をつかんでもらっていました。また施主様もそれ以来、町中のいろんな住まいを見て参考にされていたそうです。

 本日も違う色のパターンをパースにして検討してもらいました。色はご本人の好みもありますので、色々と迷います。基本はイメージなのでそれに合うか合わないかで決めるようにとご説明しています。

 設計の頃にイメージが少し食い違っていたので、外観デザインを修正していたので、色に関してはある方向性の巾を持って検討できています。私の方から配色のポイントを説明して検討してもらいました。

 玄関ドアの色は少し迷われ、カタログの色は印刷で、小さいので判らないとのことだったので最終2種類の候補を選んでいただき、色サンプルにて検討する事になりました。

 でもまだ樋の色も決めなくてはいけないので、これは現場にて検討ということにしました。実際のものができれば判りやすいですからね。

 設計段階で配色など全て決めておけるのが理想ですが、設計者が判っていても、施主様がよく判ってみえない事もあります。いざ決定となると人間ゆらぐものです。そのゆらぎを超えて決定する事が大切と思っていますので、このように何回も確認しているのです。

 だって永く住まわれるのは施主様ですので、できるだけイメージの食い違いをなくして納得のいく物にしていきたいと思っているからです。それこそオンリーワンではと思います。

 完成までには、まだまだ色々と最終決定しなければならないものがあります。少し大変ですが、楽しみながら住まいづくりをしていただければ良いと思っています。
posted by 川島勝久 at 18:11| Comment(0) | TrackBack(0) | 豊明の家 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年04月27日

工事監理

安心な家づくりにかかせないのは工事監理です。

監理といっても工事業者さんの監督さんが行う管理ではなく、設計事務所が行う監理の事です。

ただ、設計事務所の監理といっても玉石混合です。

 インスペクションで第3者監理にお伺いする住宅の場合、多くはまだ工事監理者はしっかり現場を見ていません。又、デザイン系の建築家の場合も色々です。

 以前、インスペクションで新築の第3者監理に行った時、デザイン系の建築家さんの物件で現場でお会いしたんですが、皮のコートを着てかっこいいんですが、基本的な所がよく解ってみえなくて、ちょっとがっかりしました。

 別にデザイン系の建築家さんがダメという事ではないんですが、設計監理料をお施主様からいただいているのなら監理料分の知識と働きが必要ではと思うのです。

 できなければ分離して他社にお願いすればとも思います。
住宅系の設計では意匠以外の構造、設備は外注することも多いです。

 ただ、個人的には工事監理は設計者がした方が良いと思っています。なぜなら現場で起る技術的な問題は意匠、デザインにも影響するからです。お施主様と一緒に作ったイメージを実現する為には、技術的な裏付けが必要なのです。

話が長くなりますので、本日はとりあえずここまでとし、今後も工事監理の重要性は発信していきたいと思います。

0045-0417.gif
基礎配筋検査;スラブ筋ピッチ、補強筋、人通口下部梁、継ぎ手長さ、鉄筋のかぶりなどの確認

0082-0420.gif
アンカーボルト、ホールダウンの位置、材質と設置状況確認

0090-0420.gif
コンクリート打設と養生風景

0092-0425.gif
木材検査;樹種、寸法、含水率の確認をしています。

0122-0425.gif
桧の筋交いの欠損がないか確認して選別しています。





 
posted by 川島勝久 at 10:38| Comment(0) | TrackBack(0) | 豊明の家 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年04月19日

亀山宿、関宿見学

3月初めに愛知建築士会の「木塾」のオプション講座で亀山宿、関宿の見学会に参加してきました。

当日は快晴で、暖かい気候で見学日和でした。

関は古代から交通の要衝で、古代三関のひとつ「鈴鹿関」がおかれていたところです。江戸時代には東海道53次の47番目の宿場町です。東西追分の間1.8km、25haで江戸から明治にかけた古い町屋が200軒あまりが残っています。
昭和59年に国の「重要伝統的建造物群保存地区」に選定されています。

RIMG0019.gif
亀山藩家老加藤家の蔵 腰廻りの瓦のはめ込みがかっこいい
RIMG0023.gif
限界耐力計算で改修された旧舘家
RIMG0041.gif
関宿の旅籠会津屋 元は山田屋と言い、小万が育った事で有名。
RIMG0050.gif
街並に調和した一般住宅の門 昔からの建物と間違えるくらいです。
RIMG0061.gif
高札場跡 復元するといい感じです。
RIMG0062.gif
関宿の庵看板。京都側が漢字で江戸側がひらがな。旅人が間違えない工夫です。
RIMG0063.gif
「関で泊まるなら鶴屋か玉屋、まだも泊まるなら会津屋か」の旅籠玉屋
RIMG0066.gif
スライド式の板戸
RIMG0067.gif
こんな風に板戸が降りてきます。発想が自由です。
RIMG0087.gif
江戸末期には脇本陣も努めた旅籠鶴屋。千鳥破風が格式を示している。
RIMG0090.gif
店の商品を並べたり、座ることのできる「ばったり」です。

写真を見て気がつかれた方もみえると思いますが、建物の上空がすっきりしています。電線が見えません。地下埋設では無く、見えないように工夫されているとのことです。

みなさんも江戸時代の宿場の世界にタイムスリップしてみませんか。
posted by 川島勝久 at 11:55| Comment(0) | TrackBack(0) | ヘリテージマネージャー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年04月13日

山の見学会参加

少し前ですが、新城の杉生さんの山の見学会に参加してきました。

久しぶりの山の見学会ですが、何回来ても学ぶ点が多いです。

RIMG0006.gif
まずは杉生さんの工場から見学です。
RIMG0012.gif
今ではめずらしくなった木製の建具も製作しています。
RIMG0016.gif
家具も作っています。これは学校の机だそうです。なつかしい木の机です。
RIMG0022.gif
バイオの乾燥機です。本当は天然乾燥が理想ですが、無理な時は自然に配慮した乾燥機を使用します。
RIMG0026.gif
かっこいいきこりさん達です。
RIMG0037.gif
伐採開始
RIMG0038.gif
倒れる瞬間です。すごい音と木がこすれあう臭いやほこりがあります。
RIMG0040.gif
みずみずしい切り株です。今まで生きていたんです。この命を大切にしなければと思う瞬間です。

 最近ハウスメーカーや流行の家を見る機会が多くなってきましたが、どれも同じような家が多いです。理由は全て印刷された建材や集成材だからなんだなと感じています。

 フローリング、壁紙、建具、枠材、外壁など全て印刷物です。キッチンの扉や家具もそうですね。構造材は集成材です。しかもホワイトウッドとかレッドウッドとかいう訳のわからない材料です。

 近くの山の木に囲まれる事って森林に入って自然を感じ、しかも親しみを覚えるやさしい感じがします。

 山の見学会は春先と秋に行っていますので、家づくりの参考に参加されたら何かを感じていただけるのではと思いました。
posted by 川島勝久 at 11:27| Comment(0) | TrackBack(0) | 国産材 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする