2018年03月09日

内海

 内海は愛知県の知多半島の伊勢湾に面した街です。内海師匠とは違います。もちろん巨人のピッチャーとも違います。

 先日、内海に行ってきました。小さい頃海水浴に連れてもらったり、友人と行った思い出があります。温泉もあり、観光には良い街です。

今回はあいちヘリテージマネージャーの町並調査の報告会に参加してきました。

 昭和53年に内海駅の建設に伴って貝塚が発見された事から、内海谷がかなり後世まで入り江であったそうです。
 産業は主に農業で、幕末から明治前期までの間は廻船業も盛んであったそうで、近年では海水浴、釣り、温泉など風光明媚な景観も備えた観光があります。

 建物では哲学者の梅原猛先生が幼少から青年期まで住まわれていた梅原邸があります。また海に近い方には明治初期に建てられた尾州廻船内海船船主 内田家があります。こちらは国の重要文化財に指定されています。

 防災では平成26年の地震による被害予測は南知多町は最大震度7、最大津波高さ4.9m、最短津波到達時間21分だそうです。

 当日、コンビニに寄ったらでっかい救命艇が備えられていました。

 建物の耐震補強もそうですが、備えあれば憂いなしですね。

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ラベル:登録文化財 防災
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2018年02月03日

登録文化財保存活用シンポジウム

今年初めての記事です。

 長期優良住宅認定関係の書類提出の為、色々と重なってしまい、年末年始忙しくしていましたので、更新できませんでした。反省です。

 さて、先日、愛知県国登録有形文化財建造物所有者の会(略称:愛知登文会)さんの登録文化財の保存活用シンポジウムに参加しました。

 プログラムは
1。群馬からの報告「ノコギリ屋根を活かしたまちづくり」講師:群馬登文協会長 北川紘一郎氏(無鄰館館 長、桐生ユネスコ協会、桐生・世界遺産の会会長)
2。「登録有形文化財の保存活用をめぐる状況」講師:文化庁文化財調査官 金井健氏
3。意見交換

 群馬の北川氏のお話は同じノコギリ屋根の多い一宮市民としては非常に興味深いお話でした。

「富岡製糸場」がユネスコ世界遺産になった事はみなさん記憶に新しいと思いますが、そこに行き着くまでには色々とあったそうです。

 まず1990年に桐生市文化財保護課職員の方の勇敢な行動と文化庁の理解により全国近代化遺産総合調査が行われた事は画期的であった事だそうです。
 その調査の中で群馬県ではノコギリ屋根建造物が約315棟、蔵約300棟、その他産業遺産を改めて確認されたそうです。つまり、群馬県内の絹産業遺産が宝の山であったことが再確認されました。

 1992年「桐生の街づくりフォーラム」が開催されました。そこでの村松先生のお話が今も生きていると言われます。それは「文化財の保存は難しいので、活用すれば良い」と言われた事だそうです。

 今でこそ文化財の活用と言われますが、当時では文化財といえば、大切に保存して歴史資料として展示公開するものという認識しかなかったそうです。
 ところが今では文化財建造物の多様化で国宝や重要文化財から登録有形文化財や伝統的建造物群もあります。また時代も近代、現代の建造物などや新たな価値を見つけ出して様々な文化財が存在します。
 ノコギリ屋根を保存だけしようとしても無理がありますが、新たな価値を創造して活用する事で生まれ変わるという事と思います。

 一宮市のノコギリ屋根の工場をみても現役の工場として稼働しているところもあれば、中の機械はすでになく物置になっている所や、住居として利用していたり、屋根や外壁が崩れて廃墟となっていたりと様々です。すでに解体されて別の建物が建っているところもあります。いずれにせよ活用される事無く、解体される運命を待つ物が多いと思います。

 北川氏のノコギリ屋根の活用はまちづくりを基本にしながら先進国としての活用ということで、クリエーターズバレー構想を展開しようとされたそうです。
 無鄰館ではクリエーター誘致を行い、アトリエとして造形家や画家のみなさんに利用してもらったそうです。

 文化財的価値の高い建造物を保存していくには活用しかないですが、この活用が難しいです。簡単に「古民家カフェ」や「古民家のゲストハウス」と考えがちですが、その建造物の建っている場所等のポテンシャルを検討しながら、建造物の強みを活かした活用を考えなくてはいけません。また改修保全だけでも資金が必要ですし、活用の為の改修にもお金がかかります。投資コストの回収ができる収支でなければ絵に描いた餅です。
 
 まだまだ勉強が足りんなあと思わせられる一日でした。
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2017年10月27日

文化財建物特別公開

久しぶりのブログ更新です。

 お盆過ぎからしばらく腰の調子が悪く臥せっていましたが、やっと調子良くなってきました。
原因は、姿勢が悪かった事と車の運転が多く、仕事が詰まっていて休養が取れなかった事でしょうか。

みなさんにはご迷惑おかけしまして、本当に申し訳ありませんでした。

 さて、そんな感じで秋を迎えましたが、また「建物特別公開」の時期がやってきました。
主催は愛知県国登録有形文化財建造物所有者の会で、愛知県にある53もの登録有形文化財の建物を
この時期に特別に公開しています。

 特別公開では、建築の専門家や所有者の方々によるガイドも開催しています。
また、街歩きツアーや、ワークショップ、お祭りなどの多彩なイベントも開催されています。

 普段は立ち入る事ができない建物に触れ、室内装飾の美しさに浸って、歴史や文化に耳を傾けたとき、きっと新しい発見があると思います。また建物はその地域の記憶として時代や社会を映し、明日への橋渡しをする「まちのたからもの」ではないかと思います。

そんな思いで、私も微力ながらお手伝いをしています。ご興味があれば是非、参加されたらと思います。

詳しくは下記のHPでご確認ください。

http://www.aichi-tobunkai.org/kokai/2017/index.html

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2017年04月19日

亀山宿、関宿見学

3月初めに愛知建築士会の「木塾」のオプション講座で亀山宿、関宿の見学会に参加してきました。

当日は快晴で、暖かい気候で見学日和でした。

関は古代から交通の要衝で、古代三関のひとつ「鈴鹿関」がおかれていたところです。江戸時代には東海道53次の47番目の宿場町です。東西追分の間1.8km、25haで江戸から明治にかけた古い町屋が200軒あまりが残っています。
昭和59年に国の「重要伝統的建造物群保存地区」に選定されています。

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亀山藩家老加藤家の蔵 腰廻りの瓦のはめ込みがかっこいい
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限界耐力計算で改修された旧舘家
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関宿の旅籠会津屋 元は山田屋と言い、小万が育った事で有名。
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街並に調和した一般住宅の門 昔からの建物と間違えるくらいです。
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高札場跡 復元するといい感じです。
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関宿の庵看板。京都側が漢字で江戸側がひらがな。旅人が間違えない工夫です。
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「関で泊まるなら鶴屋か玉屋、まだも泊まるなら会津屋か」の旅籠玉屋
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スライド式の板戸
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こんな風に板戸が降りてきます。発想が自由です。
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江戸末期には脇本陣も努めた旅籠鶴屋。千鳥破風が格式を示している。
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店の商品を並べたり、座ることのできる「ばったり」です。

写真を見て気がつかれた方もみえると思いますが、建物の上空がすっきりしています。電線が見えません。地下埋設では無く、見えないように工夫されているとのことです。

みなさんも江戸時代の宿場の世界にタイムスリップしてみませんか。
posted by 川島勝久 at 11:55| Comment(0) | TrackBack(0) | ヘリテージマネージャー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年03月20日

記憶

 先日、知多市岡田の公民館にて、ヘリテージマネージャーの知多市岡田地区の町並み調査の報告会に参加してきました。

今回は文化遺産の個別調査で、繊維工場、味噌醤油店、料理旅館の3つでした。

会場には地元の岡田街並保存会の方々も多数参加され盛況でした。

丹念に調査された内容の発表で、皆さん感心しておられました。

質問ではこれからの課題はどうしたら良いかとか、積極的な質問がありました。

 地場産業の復興や文化遺産の維持管理、次世代への継承などの回答がなされましたが、どれも大変難しい問題です。景気も右肩下がりの中、地域の高齢化も進む事は、岡田地区に限らず、どの地域でも抱える問題です。

 でも大切にしていきたいという思いは重要だと思います。その思いを持つ人々と一緒に考えていかなければいけない課題と言う事で、自分も関わっていけたらと思いました。

 最後に保存会の方から、本日の調査建物の思い出で、「料理旅館では古希のお祝いに一杯やろうと思います。また昔、工場の盆踊りにはよく連れていってもらいました。醤油屋さんには一升瓶をもって買いにいったものです。」と言われました。

 思い出は、記憶の中ですが、建物を見る事で蘇ってきて、その時の感情がこみあげてくると思います。この思い出が宝物だと思います。保存会の方々はその宝物を大切にして集まってみえるのだなと思いました。

今回は電車で参加したんですが、帰りの電車の中でも色々と考えながら帰ってきました。

少し時間があったので、岡田の街並も散策しました。

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料理旅館 枡磯
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旧中七木綿本店
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慈雲寺
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竹内虎王邸
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2017年02月06日

のこぎり屋根

 先日、インスペクターズ東海の勉強会で「のこぎり屋根と毛織物」の講演を聞きました。

 講師はインスペクターをやりながら「尾張のこぎり調査団」で調査している小野先生です。

 のこぎり屋根というと一宮市では繊維工場のシンボルですが、この、のこぎり屋根って数には違いがありますが、結構全国にもあるそうです。

 のこぎり屋根工場は、イギリスで動力織機が設置された1820年代後半から30年代にかけて出現し、日本では明治16年(1883年)大阪紡績三軒家工場がイギリス帰りの技術者の山邉丈夫の指導で建てられたのが始まりといわれています。

 電力による動力織機の導入は、原動機からシャフトとベルトを介して複数を同時稼働させる集団運転方式でしたので、工場内部に高さが求められ、採光にも優れているのこぎり屋根工場が建設されたといわれます。

 一宮市や稲沢市から津島市にかけて、江南市などの周辺部も含めれば、現在でも相当な数のこのぎり屋根工場が存在するそうです。この地域の地場産業として大きな発展を遂げた繊維産業の工場ですが、現在は廃業などで数を減らしているそうです。産業遺構として調査、研究をされているそうです。

 私自身も地元で見慣れていますので、逆に気にもしていなかったんですが、きちんと調査すると色々と判ってくるそうです。

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 一宮市で平成22年までに調査されたのこぎり屋根工場の数は2200棟だそうです。これって結構多いのではと思います。(一宮市は尾西市、木曽川町と合併していますのでその影響もあります)ただ、まだ未調査地域もあるそうですので、まだまだ増えそうです。

 旧尾西市の起地区では500近い棟数あるようです。

 美濃街道と旧宿場町、のこぎり屋根も散策すると楽しい新たな発見があるかもしれませんね。
 
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赤レンガの壁
posted by 川島勝久 at 12:13| Comment(0) | TrackBack(0) | ヘリテージマネージャー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年07月08日

有松ふたたび

土曜日に有松に再び訪れました。

昨年、欠席したヘリテージマネージャーの講座の補習です。

1日だけ病欠で休んでしまい、ヘリテージマネージャーの修了証が貰えなかったんです。

有松は今年2月に一度訪れています。
http://kneutra2k.seesaa.net/category/21286534-1.html

何回観ても良いですね。

これって、やはり良い物は飽きないということでしょうか。先鋭的なデザインもきらいではないのですが、伝統的な古民家はなんとなく、心がホッとして落ち着きます。

有松はまだまだ色々と探せば、素敵な民家があります。

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これなんか半分伝統的な民家の顔が見えます。左のファサードをはずせば、素晴らしい伝統的な民家が現われると思うのですが。。。

やっと、1年越しに補習完了いたしました。
posted by 川島勝久 at 16:44| Comment(0) | TrackBack(0) | ヘリテージマネージャー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年02月24日

有松めぐり

先日、有松まちづくり講演会〜有松の町家保存・活用を考える〜に参加しました。

私、集合場所を有松駅ではなく、勘違いして鳴海駅に行ってしまい、遅参してしまいました。関係者のみなさんごめんなさい!

有松はパンフレットの「有松めぐり」によれば「有松の町は、慶長十三年(1608年)東海道筋に生まれた町です。阿久比庄から移住した竹田庄九郎はじめ八名により開かれ、絞りの名産地として発展しました。以来四百年、特色のある町並みは今も多く残り、絞りの文化とともに日本の美しさを今日に伝えています。」とあります。

まずは、グループに分かれてまち歩きです。しかもガイドさんも同行していただき分かりやすかったです。
コースは服部家、スズサン、山車会館。有松鳴海絞会館、棚橋邸、岡邸、竹田嘉兵衛邸です。
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この下見板は火災時に取り外すようにできているそうです。すごい!
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山車会館です。天保年間に作られたという山車「唐子車」
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服部家です。すごいウダツです。
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竹田家です。

竹田邸では茶室でお抹茶をいただき、見学させていただきました。

3時からは講演会です。講師は名古屋市の歴史まちづくり推進室の栗並秀行氏、テーマは「有松における町並み保存の経緯・取り組み」「伝建地区指定を見据えたまちづくりにおける、地元、行政、専門家の連携のあり方」です。そのあと、コーディネーターの名古屋大学大学院教授の西澤泰彦先生の司会でパネルディスカッションとなりました。

有松は古くは1955年に城戸久先生がすでに調査されていて、保存活動も活発になったそうなんですが、その後やや下火になりましたが、2008年に歴史的まちづくり法『地域における歴史的風致の維持及び向上に関する法律」ができ、今では重要伝統的建築物群保存地区が増えつつある今、この有松も伝建地区を目指しているそうです。ただし、空き家が増え、保存の難しい民家を維持して行く事は大変な事で、色々な悩みも多いそうです。

また、空き家になったり、補修したりする時に誰に相談したら良いか分からないということもあって、足助のように町並み景観相談会のようなものが有った方が良いとのことです。

歴史的建築物群というのは保存色が強いですが、保存だけでは長続きしません。町づくりが大切で、有松も歴史的まちなみを活かしたまちづくりを目指す事が大切ではという意見もありました。それに有松はなんといっても世界に有名な「有松絞り」が有り、これは強みだということです。

西澤先生のお話で「建物を言葉を尽くして誉めよう」というのが、印象的でした。単に「素敵だ」とか「かっこいい」だけではなく、きちんと言葉を尽くして建物を誉める事が大切であり、それが一生懸命腕を振るった職人さん達への敬意ではないかとのことです。
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有松では色々なイベントもあります。10月第一日曜日には秋季大祭でからくり人形が演技する山車が曵き出されます。また有松絞り祭りも6月第一の土日に開催されます。みなさんもいかがでしょうか。名古屋に近い歴史的な町並みで癒されてみては。




ラベル:民家 伝統的建築
posted by 川島勝久 at 12:51| Comment(0) | TrackBack(0) | ヘリテージマネージャー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年02月09日

景観と町並みを活かしたまちづくり

昨日は、一宮市の尾西歴史民俗資料館で名古屋市立大学大学院芸術工学研究科の溝口正人先生の講演を聞きに行ってきました。

溝口先生は文部科学省文化審議会専門委員で、愛知県文化財保護審議委員です。

タイトルは「景観と町並みを活かしたまちづくり」で〜まちかどの「財]とまちの魅力づくり〜でした。

 歴史資料の保存で建造物は文化財の中でも厄介な物です。なぜなら、雨ざらしで傷みやすく、修理が必要で、旧状が大事(復原)で、しかも収蔵庫に入らないときているからです。しかも所有者の意向もあり、文化財として残すのには大変なんです。

 でも皆さんは古い町並みへ旅行に行かれる事はあると思います。京都や奈良もですが、近いところでは犬山や足助、名古屋では四間道や有松など、古くて、歴史を感じる町並みは素晴らしいと感じられると思います。

 ヨーロッパでもパリや、イタリアの都市など旅行では近代的な建物より、歴史を感じる建物や町並みを堪能したいと思われるでしょう。

 欧米では環境共有の法理として、「環境はすべての人々のものであり、誰も勝手にこれを破壊してはいけない」とあるそうです。また、ヴィクトル・ユゴーは「一つの建物には二つの要件がある。建物の効用と、建物の美しさである。効用のほうは、建物の所有者に帰属するが、建物の美しさはすべての人に帰属する。したがって建物を破壊するということは、所有者の権限を超える事なのだ」とも言っています。

 でも、そうは言っても大変なことですよね。所有者も含め、地域の方にも理解を得るのは難しいことです。

 日本では、戦後の住宅不足から、戦前の質の良い建材を用いて手入れをしながら長く使うという概念から、量の確保が最優先となり、また、住宅対策は手っ取り早い景気対策としても用いられ、いつの間にかスクラップ&ビルドになってしまい、再開発ということで、古い町並みが壊され、大きなビルと地域性の無いどこにでもある町並みが増え続けてきたのではないかと思います。

 先生から「これからは少子高齢化で人口が減っていくのに、多くの住戸、床面積は必要なんですか?」という問いかけが有りました。

 私たちは知らない間に流行に流され、目先にとらわれすぎて、大切な事が見失われているのかもしれません。

 歴史的な町並みを保存すると言う事は大変な事なんですが、とりあえず、住み続ける、あるいは、使い続けることから考えていく事が大切なんだと思います。

 でも、自分のところはそんな大それた歴史的な町並みではないんじゃないのとも思う事もあるのでしょうが、以外に視点を変えてみて見ると、そこかしこに気になる建物や景色があったりします。

 古い民家もあれば、タイル張りの近代の洋館らしき建物もあるでしょう。学校も歴史のあるものもあります。

 それから、先生から教えていただいた方法では、それらしい雰囲気のある街道を写真に撮って、パソコンで電柱や電線を消して、後から付け足したようなパラペットのファサードをはずしてみたら、なんとなく雰囲気の良い街道ができあがることを知りました。

 日曜日の午後に非常に有意義な講座が聞けて、大変満足しました。ただ、少し残念だったのは、その会場に集まった方々が少しご高齢の方々であった事です。もっと若い方々にもこんな話を聞いてもらえば、いいのになあと思いました。

posted by 川島勝久 at 20:42| Comment(0) | TrackBack(0) | ヘリテージマネージャー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年02月03日

古民家再生への想い

今日は、登録文化財建造物保存・活用講座に参加しました。

最初は「古民家再生への想い」と題して、降旗建築設計事務所名古屋分室の川辺先生から、臼杵市の荘田平五郎記念こども図書館のお話と、氏が携わってきたこれまでの古民家の再生や移築の設計事例が紹介されました。この道30年と言われ、再生や移築において、特に法規と予算との闘いに苦労されたお話は参考になりました。

次に「空き家をまちの縁側に〜寿ゞ家再生活用プロジェクトの取り組みから〜」と題して、地域人文化学研究所代表理事の天野氏の話がありました。

まず、気になったのは「地域人文化学研究所」という名前ですが、これは設立趣旨は「地域資源を活かした面白い活動を展開し、「とよた」らしい魅力が光る地域づくりを行う」とあり、団体名は地域+地域の人+人文(生活)+文化+化学(触媒)+研究所(実践の場)という意味だそうです。設立は2013年のNPO団体です。

活動内容は足助にある「寿ゞ家再生活用プロジェクト」等があり、今日はそのお話でした。

 天野氏は足助の町並み保存と活用を担保としたまちづくりの一手段として、重要伝統的建造物群保存地区への選定に関わり、関わったのがご縁で、この団体を設立し活動をはじめたそうです。

 寿ゞ家を応急的に修繕再生し、足助中学校にて「足助の町並みのデザインを考える」という学習を行ったり、愛知県の若手アーティストによる足助ゴエンナーレを開催したり、花火大会鑑賞会や月見の会なども開催しました。

 古い民家の再生と活用、そして、連携と交流、「縁側」としての機能などをめざして、がんばっているのですが、問題はこの活動をどのように継続させられるのか?ということで、建物、人、資金などの問題が山積みだそうです。

 しかし、天野氏は「弱点を楽しむ」そして、「道はたぶん、自分の後ろにできてくる」と言って、がんばってみえるのです。

 最後に「ぜひご一緒に!面白く。」と締めくくられ、一緒に活動する仲間を募集中とのことです。

 古民家の再生、活用と言っても簡単ではなく、地道な活動が必要なんですね。是非、お近くでご興味のある方は地域人文化学研究所のHPをご覧になってください。
     http://catalyst-r.jimdo.com/
posted by 川島勝久 at 19:46| Comment(0) | TrackBack(0) | ヘリテージマネージャー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする