I邸は長期優良住宅で、次世代省エネ基準です。しかし、温度と遮熱だけではなく、湿度調整も大切ではないかということで、床に3センチの厚板と壁にしっくいを塗ったお宅です。

北側からみるとこんな感じです。
玄関ドアの鍵の不具合を少し前にお聞きしていましたので、業者さんの手配で直しにみえました。あと、不具合がないか見回ってみました。
お施主様はエアコンがもともとお好きではなく、窓を開けて風を通してみえましたが、今日のような外が湿度が高い時は、逆に湿気を呼び込むと思われましたが、わりと涼しく、特に2階が風が通ると気持ちが良いのです。普通、1階より2階の方が暑くて困る事が多いのですが、意外でした。
温度を確認すると32℃、湿度は、なんと48%です。外は60%くらいでしょうか。このお宅は床が1階が厚さ3センチの桧板、2階は3センチの杉板です。壁はしっくい塗り、天井は3.6センチの杉の積層材(Jパネル)です。これらの素材がかなり湿気を吸っているようです。
表面温度も測定してみました。1階で床、壁、天井共32℃、空いている窓は33℃、外に出て、北面の日影でガルバリウム鋼板(黒)で36℃、東面の日当り部でガルバリウム鋼板(黒)で39℃です。
コープハウジング東海の担当の方も、湿気が少なく、すごしやすいと好評でした。お施主様は他が判らないので、こんなものと思っていらっしゃったそうですが、なるほど、これならエアコンつけなくてもすごせますよね。

南側です。手摺の格子がきれいです。

玄関前ポーチ、屋根が大きくかかって、自転車やバイクが置けます。

居間です。左に和室が見えます。床は桧板厚さ3センチ、壁はしっくい塗り、天井はJパネルです。梁は杉です。

意外に外気からの風が涼しく感じた2階の居室です。壁はしっくい塗り、勾配天井はJパネルです。

階段上がり口に丸窓がついています。
次回の点検にもまた室内環境がどうなっているかお尋ねしたいと思います。