2017年05月12日

既存住宅状況調査技術者講習

昨日は、既存住宅状況調査技術者講習に行ってきました。

朝から夕方までのみっちり講習です。

 宅建業法が改正され、平成30年4月1日以降は中古住宅の売買の仲介を行う宅建業者に対し、売主又は買主との媒介契約時に建物状況調査を実施する検査事業者のあっせんの可否を示す事や、一定期間内に建物状況調査が行われた既存住宅が取引される際には調査結果の概要を買主へ重要事項説明すること等を義務つけることとされる予定です。

 その調査を行うのが建築士でこの講習を受けた既存住宅状況調査技術者なんです。

 調査内容は構造耐力上主要な部分と雨水の侵入を防止する部分を目視にて行います。目視ですので、直接見える部分が少ないので、構造や防水の観点で主要な部分に劣化や不具合があった場合に発生する劣化現象が調査の対象となるんです。

 ただ、誤解してはいけないのは、この調査は瑕疵の有無を判定するものでは無い事。(劣化事象がないので隠れた瑕疵がなく、将来雨漏れはしないことを保証するものではないということ。)時間経過による変化がないことを保証するもではない事。関係法令の適合を判定するものではない事。そのまま瑕疵保険に入れる訳ではない事。などがあります。

 中古住宅を購入するのに、家の状況って素人目にはわからず、プロの知り合いもいない場合、宅建業者さんを信じて購入するしかないといった事が、この改正で宅建業者さんが調査の説明(あっせんができるかできないか)をし、あるいは1年以内に調査が行われていたら重要事項説明時に説明されるんです。

 あくまでも「あっせんの可否」でインスペクションの義務化ではないので、売主、買主のどちらかが調査依頼するか決めなくてはならないんですがね。

 劣化調査の内容は既存住宅売買瑕疵保険と同等の内容で、その他一定の条件がそろえば、既存住宅売買瑕疵保険に加入することも望ましいと考えられています。

 私も昔からときどき中古住宅の買主さんからインスペクションを依頼されましたが、昔は大変でした。ある不動産屋さんには睨みつけられ、売主からも「ケチつけにきたのか」というような顔をされながら調査したものです。

 でも今はだいぶインスペクションが知れ渡り、お互いに良い契約を結ぶには建物の調査は必要だよね。といった雰囲気があります。

 ちなみにこの講習実施機関ではホームページ等で既存住宅状況調査技術者の公開や相談の受付などもされるそうです。中古住宅を購入を考えて見える方は是非この制度を利用されるのが良いかと思います。
posted by 川島勝久 at 16:43| Comment(0) | TrackBack(0) | 家づくり豆知識 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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