2018年10月24日

墨会館

一宮市の国登録有形文化財の墨会館に行ってきました。

 かの有名な丹下健三の作品です。東京ではありません。一宮市にあるんです。

 昭和32年(1957年)丹下健三が45才の時の作品です。1955年には広島平和会館本館、1957年旧東京都庁舎(現存しない)1958年香川県庁舎、同年旧草月会館(現存しない)東京オリンピック国立屋内総合競技場は1964年です。

かなり若い頃の作品で独創的でユニークな建物になっています。

 柱や梁などの和モダンなデザイン構成のダブルビームがみられながらコルビジェなどの世界の建築家の影響を受けた要素がちりばめられているようです。

 RIMG0006.gif
ピロティです。

RIMG0019.gif
ホワイエの雪見障子風日よけ

RIMG0042.gif
入って思わずかっこいいと思った集会室

RIMG0024.gif
建築家はテーブルとイスも設計するんです。

実際に見て体験すると写真ではわからないすばらしさが伝わってきます。ご興味がある人は是非見学される事をお勧めします。

なお、こういった国登録有形文化財の建物の特別公開が10月28日〜11月25日まで行われています。古民家から洋館、近代建築物までこの時期に公開されています。普段は立ち入ることができない建物に触れて歴史や文化に触れる事はきっと新しい発見があると思います。
詳しくはこちらで
http://www.aichi-tobunkai.org/index.html
posted by 川島勝久 at 00:00| Comment(0) | ヘリテージマネージャー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年10月22日

祝 上棟

石場建ての住宅の上棟を見学してきました。

0029-1017.gif
0043-1019.gif
0077-1019.gif

 昔ながらの石の上に柱を立てる伝統構法です。大工さんがきちんと柱や梁を刻んで(刻むとはノコギリやノミなどで大工さんが直接柱や梁を加工することです。)土壁も付きます。土壁の為に貫が柱をつらぬき、梁の接合にはしゃちせんやカナワツギなどで繋ぎます。梁と梁が交差するところは渡りあごで取付けます。

 現代の家は工場でプレカットという機械で材料を加工しますが、どうしても梁の接合や柱と梁の接合部が単純化されていて、補助で金物が必要になりますが、伝統構法でより強くてしなやかな接合方法で加工することにより金物に頼らない丈夫な作りとなります。

 また、土壁は最近あまり見受けられませんが、中にある貫や土が耐力要素となる構法です。しかも調湿効果も高く日本の気候風土に適した素材です。

 建て方も時間がかかります。ほぼ全て化粧材で完成後に柱や梁が見えますので、細心の注意を施しながらしかもジョイントがきちんと正確に作られていますから簡単にはまりません。時間を掛けて丁寧に合わせて行きます。現代のプレカットなら1日で組み上がりますが、こちらは4、5日かかります。

 丁寧にきちんと作られるしっかりとした骨組みの住まいはとても素敵ですし、日本の風景になっていくと思います。

 



posted by 川島勝久 at 18:08| Comment(0) | 伝統構法 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年10月07日

車イス

本日もお客様と打合せでした。

終の住処で将来は車イス生活でも住めるように配慮した設計がコンセプトになっています。

 以前も車イスでの生活をされてる方の住宅設計をお手伝いした事がありますので、ノウハウは少しはありますが、
車イスを使われる年齢や状況によっては色々と配慮しなければいけない事が沢山あります。

本日も介護時の車イス利用の時の経験談を聞かせて頂き、参考にさせていただきました。

明日も御高齢のご夫婦の住まいのリフォームでバリアフリーがテーマになっている打合せがあります。

 資料や数字でバリアフリーについては学んでいるつもりでも実際に経験された方のお話は参考になります。
設計者が勝手にマニュアル通りに設計しても実態と合わなければ意味がありません。謙虚に施主様のお話に耳を傾け
想像力を膨らまして学び、設計に落とし込まなくてはいけないんですね。

 また実体験も参考になります。以前足を痛めてイスにしか座れない時に畳に座っていて立ち上がるのがものすごく大変だった思い出があります。
自分もだんだんと体に無理がきかない年齢になってきていますので、さらに解るような気がします。

 住宅設計はいつまで経っても勉強なんですね。
posted by 川島勝久 at 14:29| Comment(0) | 住まい | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする