2015年01月31日

もやっと感

先日、提携しているコープハウジング東海さんの新年会に行ってきました。

毎年、新年会には会議と一緒に勉強会も行います。今回の講師は清水英雄事務所株式会社の清水英雄氏です。

タイトルは「最新住宅行政動向」です。新築・リフォーム・中古住宅の市場動向を探り、また「職人不足への対応」はあるかというものです。

 新築はすでに100万戸を切って2014年は80万戸で2025年には60万戸になる予想です。これは少子高齢化による逆ピラミッドで家を建てる人口そのものが減っているのと、若年層の所得低下が原因だと言われています。反対にリフォームは2013年は660万戸を越え、2020年には700万戸を超える予想です。あと、中古住宅は現在17万戸で2020年には50万戸となるようです。

 住宅業界就業従事者は2013年で499万人が2015年には401万人、2020年には348万人となり、大工では2010年に40万人が2020年には21万人の予想となり、需要予測では30万人程度必要とされていますので、2020年では9万人ほど大工は不足となっています。もう専門業種でそれしかできないではなく、多能工とならなくてはいけません。

 消費税に関しては、10%が延期されていますが、上げる為に消費刺激策が前倒しとなってきています。住宅エコポイントやフラット35Sの優遇金利拡充、家庭用燃料電池の導入補助など動き出しています。

 すでに色々と動いているのですが、消費税も2017年4月からということで、少しのんびり感がありながら、どこか不安なもやっとした感じがあるのではないでしょうか。

 例えば新築で建築家と一緒に作りたいとお考えの方には特に、住まいづくりのロードマップを作る事をお勧めします。

 建築家と作る場合、しっかりと時間を掛けてプランを練りたいものです。また、あわてて工事するのではなく、しっかりと監理でき、丁寧な仕事を職人さん達にもしていただきたいと思います。そのためには最低でも1年はかかります。

 2017年4月までに完成であれば、2016年4月には設計契約しなければいけません。ただ、前回のように2016年9月までに工事契約できればその限りではありませんが、前回の駆け込みと職人不足を考えるとぎりぎりでは丁寧な仕事ができるか不安です。2016年末に完成と考えると、2015年末には設計契約、とすると、土地のない方では、今年の秋頃には土地のめどが立っていないといけないことになります。

 住まいづくりを消費税のために慌てたりするのはナンセンスと思いますが、余裕を持った計画が必要と考えます。 

 ただ、住宅の景気刺激策は色々と出て来ています。住宅ローンや減税策にも目を配り、長期優良住宅や長期優良リフォーム、低炭素認定住宅、中古住宅のリノベーションなど、お得な政策に対応できる建築家を選ぶのが、もしかして一番重要ではないかと思います。
ラベル:消費税 新築
posted by 川島勝久 at 12:33| Comment(0) | TrackBack(0) | 住まい | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年01月27日

夢と現実

昨日は、住宅相談センターの「建築家が知っておくべき住宅ローンと資金計画術」のセミナーに参加しました。

住まいづくりで一番大切で、難しいことは資金計画です。

お施主様にしては、「いくらまで予算を出しても大丈夫か」とか「住宅ローンを返していけるか」とか「もっとお得な住宅ローンはないのか」とか不安はいっぱいです。

反対に住宅業者さんも「支払いは大丈夫か」とか、「予算オーバーでクレームにならないか」とかの不安もあります。

私も一度経験しましたが、設計の早い段階でお施主様に銀行に行って住宅ローンの仮契約をお願いしていたんですが、銀行が「そんなに慌てなくても」と言われたとのことで、そのまま設計が進み、工事見積りができて工事契約が迫って来た時に、銀行が突然貸せないと言われた事があります。
その時は他の銀行に駆け込んで、なんとか住宅ローンが借りられる事になって、一安心でした。

それ以来、お施主様には必ずこの話をして、銀行の住宅ローンについて、慎重に行っていただくようにお願いしています。

セミナーでは、補助金や優遇制度の説明があり、住宅ローンとの関係でいかにしたらお得になるかのお話がありました。また、どんな仕様の住宅にすると「すまい給付金」がお得にいただけるかとか、支払いに困らない住宅ローン選びや工事予算を増やす為の住宅ローンの組み方などの説明がありました。あとは気になる住宅ローンの金利をいかに引き下げるかのテクニックなどの説明もありました。

大変参考になるセミナーでしたが、お話を聞いていて、素人が生半可な知識で考えてもだめだとよく分かります。それにそれぞれの方の状況によって、対策は変わってくるのです。やはり、住宅ローンの専門家で第三者的な立場に立った人に相談された方が、相談料はかかりますが、結局お得になるのだということです。

深いセミナーのお話の最後に本日のタイトルの話がでました。それは「住まいづくりは夢(設計)と現実(資金)が車の両輪」ということです。

セミナー後、建築家のみなさんと近くのモンゴル料理のお店でモンゴルの民族衣装をまとって飲み会となりました。強いお酒に興味が湧き、頂いたのはよかったんですが、かなり酔ってしまったのは私だけだったかもしれません。

posted by 川島勝久 at 23:20| Comment(0) | TrackBack(0) | 家づくり豆知識 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年01月22日

省エネ住宅ポイント

昨日、省エネ住宅ポイントの説明会に行ってきました。

名古屋の鶴舞公園の市公会堂です。すごい人でした。1階はひとだかりでしたので思わず3階まで上がって、壇上を見下ろす席へ。まるでオペラ鑑賞のような有様です。

省エネ住宅ポイントとは、住宅を新築やリフォームした時に、
1.窓の断熱改修、2.外壁、屋根、天井、床の断熱改修、3.設備エコ改修
のいずれかと伴うバリアフリー改修、エコ住宅設備の設置、リフォーム瑕疵保険加入、耐震改修
を行い申請すれば最大30万ポイントいただけるというものです。耐震改修を行う場合は最大45万ポイントになります。

ポイントは地域産品や商品券に替える事ができます。またポイントを追加的に実施する工事費用に充当する即時交換もあります。

対象期間は平成26年12月27日以降に契約し、平成26年12月27日から平成28年3月31日までに着工して、平成26年度補正予算成立日以降に完了したものとなります。ポイント発行申請の受付開始は平成27年3月上旬になる見込みですが、遅くとも平成27年11月30日までには締め切るそうです。ただ、あくまでも予算によりますので、それ以前に使い切れば終わると思います。

思い出すのは前回の時です。

確か、断熱材が品不足になって、確保するのに苦労した事を思い出します。おそらく今回もそうなるでしょうから、今から早めに省エネ住宅ポイントに関係なく対応策を考えておいた方が良いかもしれません。

お問い合わせ先は事務局が決まり次第、国土交通省のHPに掲載されるそうです。
ラベル:内窓 断熱材
posted by 川島勝久 at 21:19| Comment(0) | TrackBack(0) | 家づくり豆知識 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年01月14日

大井宿と省エネ住宅

先日、恵那の東濃地域木材流通センターさんの東濃型ゼロエネルギー木造住宅の見学に行ってきました。

恵那といえば中山道の大井宿のある所です。3時からの見学でしたので、お昼に恵那市に着き、大井宿を散策しました。

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まずは大井宿の本陣跡へ、ここはまだ住まいとして使われていますので、道路から門あたりを見学

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次に中山道ひし屋資料館へ、ここは商家だった古山家住宅

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 江戸時代中期以降、大井村の庄屋を務め、明治以後は郵便取扱役、恵那郡役所掛屋(銀行)に任命され、養蚕研究や俳諧分かの推進にも力をつくしたようです。
この住居は主屋は明治初年建立とされ、典型的な町家形式で、格子戸と大戸併用の出入り口、通り抜けの広い土間、12帖の中京間、店座敷、中座敷、奥座敷があり、裏には店蔵、宝蔵もある。平成9年に恵那市の文化財に指定されたそうです。
 丁度お伺いした時は、お客もいなくて、親切な係員さんに詳しく説明をしていただきました。

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居間にある織部床で右側に平書院のようなデザインの障子がありました。これ障子と一体ですから動くんです。

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なつかしい、氷を入れる冷蔵庫です。あと、古い電話もあったんです。

時間がなくてじっくりみれませんでしたが、また今度来ようと思います。

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中山道広重美術館にも立寄ました。
歌川広重や歌川国芳などの主に「広重」「木曽街道(中山道)」をテーマに浮世絵版画が展示してあります。2階には版画を実際に印刷できる体験コーナーもあり、楽しそうでした。

3時になったので、東濃地域木材流通センターさんのモデルルームへいきました。

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理事長の金子さんより詳しく説明を聞きました。

以前、名古屋のセミナーでお話をお伺いした事はありましたが、実際に体験させていただくと、すこぶる快適であることを実感します。
 表面温度計で測定すると、床が21℃、壁21℃、天井21℃で吹き抜けの上の天井も21℃です。冬の温度としては21℃だと少し寒いかもと思いますが、これだけ温度差がないと寒く感じません。特に足はプラス3℃高く感じるそうですから、24℃くらいに感じているのでしょう。
 で、この暖かさの熱源はなんとエアコン1台で、全館をこの温度にしているのです。すごいです。
壁は土壁なんですが、これは蓄熱と調湿を考えて真壁納まりにしてみえるそうなんです。真壁納まりと聞くと昔の家を想像して古くさいとか寒い家なんではと思い勝ちですが、そうではありません。デザインはきれいでしかも寒くないのです。そして、実はさらに深い意味があります。それは真壁で柱や梁を表すことで、地域材を流通させることに一役かっているのです。

モデルハウスを見学後、木ポイントという東濃地域木材流通センターさんも見学させていただき、帰路につきました。
 そして、我が家に帰って思った事は恵那市よりも暖かいはずの我が家がすごく寒く感じてしまったことです。私自身もさらに勉強、研究して少しでも近づけるような設計を心がけていきたいと思いました。

 親切に説明してくださった金子様、ありがとうございました。

posted by 川島勝久 at 15:17| Comment(0) | TrackBack(0) | 学ぶ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年01月06日

あけましておめでとうございます

あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いします。

昨日から仕事始めています。

会社に着くと今年も年賀状が来ていました。

毎年お世話になったお施主様には年賀状を送らせていただいています。

今年も、「元気ですか」とか「今年も活躍をお祈りしています」とかいただきます。

住宅は永く住んでいただくものですから、建築当時小さかったお子さんが大きくなっている方もみえます。

そんなお子様がかいてくれたんだろうなと思う、少し緊張したひらがなで「とてもすごしやすいいえをつくってくれてありがとうございました」といただきました。かわいくてうれしくなるコメントです。

また、10年以上も前の方から「今になってバリアフリーの有り難さがわかってきました」ともいただきました。当時まだ活力のあるご夫婦の住まいを耐震補強とバリアフリー化したことを思い出しました。

完成当時、業者の監督の稚拙さからおしかりを受けたこともありましたが、この一言でほっとしました。

家は建てた時が一番良いのではなく永く住んで価値が保てる家でなくてはいけないと思っています。

派手で流行のデザインだけではなく、永く飽きのこないデザイン、そして耐震性や耐久性、省エネ性能やバリアフリー性能などをまじめに地味に追求している設計が結局、永く住まうことのできる家になると思うのです。

新年を迎え、さらに勉強してよりよい住まいを設計できるようにしたいと強く思いました。

今年もよろしくお願いします。
ラベル:バリアフリー
posted by 川島勝久 at 15:27| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする